ファイナンシャル・プランニングと倫理
ファイナンシャルプランナー(FP)とは何をするための職業なのかについて学んでいきましょう。
これから、人生設計をファイナンシャルプランナーへ相談しようと考えている方も、自分で考えようとしている方も、ファイナンシャルプランナーが行う作業を知っておくことでよりよい人生設計ができるようになってきます。
ファイナンシャルプランナーとは
ファイナンシャルプランナーとは、一言でいうと「顧客のライフデザインにあったライフプランニングを行う専門家」です。
では、ライフデザインとライフプランニングについて確認しましょう。
ライフデザインとは
ライフデザインとは、こういった人生を送りたいといった夢や目標、そして影響の大きい人生の選択を考え、そして決めることです。
夢や目標
人生における価値観や生きがいについて、自分自身に問いかけてみてください。
人によって様々ですね。
- 将来は田舎でのんびりくらしたい
- 家族で大豪邸に住みたい
- お金に不自由のない生活を送りたい
- 子供に○○職業についてほしい
私の場合の夢や目標は時間に縛られた生活から解放されたいのでアーリーリタイアです。
人生の選択
人生を歩むうえで影響の大きな分岐点となる選択について、あらかじめ考えておくことが大切です。
例えばこのような項目です。
- 結婚:する Or しない
- 子供:ほしい Or ほしくない
- 子供は何人
- 子供への教育:大学まで進学させる
- 住居:持ち家 Or 賃貸
- 働き方:サラリーマン Or 自営業
- 転職:する Or しない
- 職業や職種
- 何歳まで働くのか
ライフプランニングとは
ライフプランニングとは、ライフデザインで設定した夢や目標を実現するために、人生設計を行うことです。
特にファイナンシャルプランナーは経済面の設計を主に行っていきます。
具体的には次のようなステップで設計を進めます。
- 顧客情報等各種の情報の収集・把握の方法
- 可処分所得の計算
- ライフイベント表の作成
- キャッシュフロー表の作成
- 個人のバランスシートの作成
ファイナンシャル・プランニングの職業的原則
ファイナンシャルプランナーは守るべき原則が2つあります。
それは、顧客の利益優先と守秘義務の厳守です。
顧客の利益優先
顧客の立場で、顧客の利益を優先するファイナンシャルプランニングを行うことが求められています。
ですが、実際には以下のようなファイナンシャルプランナーがいることも事実です。
- 保険が不要な顧客に高額な保険をすすめる
- リスクを取りたくないという顧客に高リスクな投資商品をすすめる
これらは、保険会社や銀行、証券会社から契約毎に手数料を受け取ることを目的としているためで、顧客の利益を損う行為です。
もし、このようなファイナンシャルプランナーに相談してしまった場合は、すぐに撤退しましょう。
守秘義務の厳守
ファイナンシャルプランナーは顧客へよりよい提案を行うために、収入や支出、資産や負債、家族に関する情報など様々な個人情報を把握する必要があります。
そのため、ファイナンシャルプランナーは顧客の個人情報について顧客の許可なく第三者へ漏らすことがあってはいけません。
まぁ、当然ですが重要なことですね。