
総資産1億円を達成し、年間130万円強の分配金を得るようになった今、「早期退職(FIRE)」は現実的な選択肢として視野に入っています。
しかし、私は今すぐ会社員を辞めるという選択はしていません。今の自分の状況と、なぜそのような判断に至っているのかを整理します。
早期退職が視野に入る理由
私が早期退職を意識する理由は、大きく3つあります。
1つ目は、自分の健康と時間の価値を再認識したことです。 長年ITエンジニアとして働いてきましたが、病気を経験したことで、健康に働ける時間には限りがあることを痛感しました。無理をして資産を増やすフェーズは過ぎたと感じています。
2つ目は、母親との時間です。 同居している母親も高齢になりつつあります。母が元気なうちに一緒に過ごす時間を確保したいという思いがあります。
3つ目は、「いつでも辞められる」という数字的な裏付けができたことです。 総資産1億円という規模と、月10万円以上のキャッシュフローがあれば、精神的なプレッシャーは大きく下がります。
それでも「まだ辞めない」理由
一方で、今すぐ辞めないことにも合理的な理由があります。
最も大きな理由は、会社員の社会保険制度です。 休職した際、健康保険の「傷病手当金」には本当に助けられました。もし個人事業主や無職であれば、収入が途絶えるダメージを直接受けていたはずです。このセーフティネットの強力さを身をもって知ったため、簡単に手放す気になれません。
また、アセットアロケーションがまだ完成していないことも理由の一つです。 私の目標は「国内ETF 40%・全世界ETF 40%・高配当ETF 20%」ですが、現状はまだ移行期間中です。毎月の給与という安定したキャッシュフローがあるうちに、NISAを活用して目標の比率へリバランスを進め、マクロ経済の変動に強いポートフォリオを完成させたいと考えています。
さらに、母親の将来の医療費や介護費用に対するバッファとして、もう少し安全資産(現預金)の厚みを増しておきたいという現実的な判断もあります。
目指すのはコーストFIRE的な働き方
私の現在のスタンスは、「完全に労働を断つ(Fat FIRE)」ことではなく、「いつでも辞められる状態を作りつつ、会社員としての恩恵を利用する(Coast FIRE)」という形に近いかもしれません。
資産と分配金という「守り」があるからこそ、無理な残業や過度なプレッシャーを避け、自分の健康を最優先にした働き方が選べます。
まとめ
今の私にとって、会社員という立場は単に給料をもらう手段ではありません。変動のある投資資産を支える「安定したキャッシュフロー」であり、万が一の病気やケガに備える「保険」でもあります。
自作の資産管理ツールでBS(資産状況)とPL(収支)を毎月監視し、自分と母にとって「本当に安全だ」と確信できる状態が整うまで、この戦略的な共生関係を続けていく予定です。