
2004年に投資を始めてから、2026年5月に総資産1億円に到達するまでの約22年間を振り返ります。決して派手な運用ではなく、紆余曲折を経ながら少しずつ形を作ってきた記録です。
2004年:投資の夜明け
20代後半、ITエンジニアとして働き始めた頃です。 銀行に預けていてもお金が増えないことに気づき、ネット証券に口座を開設しました。初めて買ったのは個別株で、当時は「どの銘柄が上がるか」というゲーム感覚でのスタートでした。この頃の資産は数十万円レベルです。
2008年:リーマンショックの洗礼と方針転換
リーマンショックで資産がほぼ半減しました。 毎日評価額が削られていく恐怖を味わいましたが、本業の給与収入があったため、売却せずに「放置(思考停止)」することを選びました。この経験から、相場の下落時に支えとなるのは「入金力(労働収入)」と「メンタル」であることを痛感しました。
また、この時期に日商簿記2級を取得しました。家計をBS(資産・負債)とPL(収支)で管理する財務的な視点を得たことが、後の安定した運用基盤に繋がっています。
2012年〜:個別株からETFへのシフト
相場の回復とともに資産が成長し始めました。 しかし、本業が忙しくなるにつれて個別株の業績分析に限界を感じ、この時期からETFやインデックスファンドを中心とした運用へ徐々にシフトし始めました。
同時に自身のライフプランをシミュレーションし、「120歳まで破綻しない管理」を目指して、ITエンジニアのスキルを活かした資産管理のシステム化に着手しました。
2018年:FP3級取得とお金のカテゴリ化
「投資」だけでなく、家計・年金・保険・税金といった「お金の全体像」を体系的に学ぶため、FP3級を取得しました。 これにより、何となく不安だったお金の問題が「知識のカテゴリ」として整理され、自分と母親の年金受給時期などを見据えた具体的な長期計画が立てられるようになりました。
2020年:コロナショックと急回復
一時的に大きく下落しましたが、リーマンショックの経験があったため「これは買い場だ」と冷静に判断できました。 積立を止めることなく継続した結果、その後の急回復の波に乗り、2023年に総資産が5,000万円(準富裕層ライン)を超えました。この頃から、早期退職(FIRE)が少しずつ現実的な選択肢として浮上してきました。
2024年〜:新NISA開始と加速
新NISA制度がスタートしたことで、投資環境が大きく変わりました。 「つみたて投資枠」でのインデックスファンド積立と、「成長投資枠」を活用した高配当ETF・国内ETF(VYM、iSTOPIXなど)への投資を組み合わせ、非課税枠をフル活用する形にポートフォリオを再編しました。
2026年5月:1億円達成と「守り」へのシフト
長年の積立と複利の効果、そして相場の追い風もあり、目標としていた総資産1億円をついに達成しました。
同時期に腕の疾患による療養・休職を経験したことで、「資産を増やすこと」よりも「健康を維持し、資産をどう守るか」に意識が大きくシフトしています。現在の年間分配金(概算で約134万円)というキャッシュフローが、将来への大きな精神的支えとして機能しています。
振り返って思うこと
20年以上続けてわかったのは、「相場から退場しないこと」が最大の成功要因だということです。 天才的なタイミングでの売買や、派手な集中投資はしていません。ITエンジニアらしく、家計と資産を自作ツールで淡々と管理し、長い時間をかけてインデックスとETFを買い続けただけです。結果として、目標としていた1億円という区切りに到達することができました。