
はじめに
世の中のFIREブログや資産形成ブログの多くは「夫婦と子供」の世帯か、「完全に自由な独身」の世帯をモデルにしています。しかし、私の状況は少し異なり「独身でありながら母親を扶養している」という立場です。この条件が、私の資産形成の考え方にどのような影響を与えているかをまとめます。
資産が「自分だけのものではない」という感覚
一般的な独身であれば、資産が1億円近くあれば、明日仕事を辞めても自分一人ならどうにでもなるという自由があります。
しかし、親を扶養している場合、自分の資産は家族の最後の命綱(セーフティネット)になります。将来、母親に介護が必要になった際の施設入居費用や、高齢になってからの医療費などは、基本的には私の資産から捻出することになります。そのため「リスクを取って資産を大きく減らす」という選択肢は取りづらくなります。
現金比率を高めに設定している理由
現在、私は生活費の2年分+50万円(約650万円)を現金等の安全資産として保有しています。生活防衛資金としては多すぎるように見えますが、これには「親の介護や医療費として、いつでも即座に引き出せるお金」としての意味合いが含まれています。
株価が暴落しているタイミングで、急に数百万の現金が必要になり、泣く泣く底値で株を売却するような事態だけは避けなければなりません。
配当金のありがたみ
このような状況下で、年間約130万円の配当収入は精神的な支えになっています。
もし私が病気や怪我で働けなくなった場合、自分と母親の生活費をどう工面するのか。資産の取り崩しだけでは精神がすり減りますが、定期的に入ってくる配当金があれば、当面の生活基盤を維持する強力な助けになります。
会社員という最強の保険
親を扶養しているからこそ、会社員の「社会保険(健康保険・厚生年金)」のありがたみも強く感じています。
早期退職をして国民健康保険に切り替わると、扶養という概念がなくなり保険料の負担が増す可能性があります。また、傷病手当金などの手厚い保護も会社員ならではの特権です。現在、私が完全に仕事を辞める決断に至っていない最大の理由は、この社会保険のメリットを手放すリスクを重く見ているからです。
まとめ
「独身・母親扶養」という条件は、投資においてはリスク許容度を下げる要因になりますが、だからこそ「減らさない投資」や「キャッシュフローを重視する投資」へと方針を固める良いきっかけにもなりました。今後も家族のセーフティネットとしての役割を意識しながら、堅実な運用を続けていきます。

