投資初心者だった自分に言いたいこと:20年前の私へ

はじめに

2004年、まだ20代の若手ITエンジニアだった私は、よくわからないまま証券口座を開設し、初めて株を買いました。それから20年以上が経ち、2026年5月についに総資産1億円を達成しました。もしタイムマシンがあって、当時の「投資初心者の自分」にアドバイスができるなら、どんな言葉をかけるでしょうか。

1. 「その個別株の分析、意味ないからやめとけ」

初期の私は、IT企業のニュースを読んだり、掲示板の書き込みを見て「この会社は伸びる」と期待して個別株を買っていました。しかし、素人の浅い分析など、プロがひしめく市場にはすでに織り込み済みです。

「君のその労力は、市場平均に勝つためには全く足りていない。さっさと個別株への夢は捨てて、市場全体に投資するインデックスファンドかETFを買いなさい。空いた時間は、プログラミングの勉強や睡眠に充てたほうが長期的には儲かるぞ」と言いたいです。

2. 「暴落は必ず来る。でも絶対に売るな」

投資を続けていれば、2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックのように、数年に一度は必ず大きな暴落が来ます。

「口座の残高が半分になる日が必ず来る。その時、怖くなって全部売りたくなるだろうけど、絶対に売るな。むしろ、給料からの積立設定をそのまま放置して、相場のことは忘れて仕事に集中しろ。市場は必ず回復するし、そこで売らなかったことだけが、後で資産を爆発的に増やす理由になるから」と伝えたいです。

3. 「見栄のためにお金を使うな、仕組みを作れ」

エンジニアとして給与が上がり始めた頃、少し見栄を張って身の丈に合わない買い物をしたこともありました。

「他人からどう見られるかにお金を使うのは、底の抜けたバケツに水を入れるようなものだ。君に必要なのは、毎月勝手に貯まって、勝手に投資に回る『自動化された仕組み』を作ることだ。システム構築が得意なんだから、自分の家計と資産管理のシステムを真っ先に作りなさい」とアドバイスします。

4. 「配当金は心の安定剤になる」

投資初期は「株価が何倍になるか」というキャピタルゲインばかり気にしていました。

「株価はコントロールできないが、配当金は確実に積み上がる。資産が増えてくると、相場の下落が精神的にキツくなるから、定期的に現金を生み出す配当の仕組み(インカムゲイン)を作っておきなさい。それが将来、親の面倒を見たり、仕事を辞める選択肢を持つときの最強の盾になる」と教えたいです。

おわりに

色々な失敗をしてきましたが、それでも20年前に「とりあえず口座を開いて投資を始めてみた」という行動力だけは、大いに褒めてやりたいと思います。その一歩があったからこそ、今の経済的、精神的な自由があるからです。