
日本銀行の政策金利が1%に引き上げられ、「金利のある世界」が本格化してきました。ニュースでは住宅ローンの変動金利上昇による返済負担増が連日報じられています。
私は2004年から投資を続けており、現在総資産1億円を達成していますが、一貫して「賃貸派」です。車も家も持たない身軽な生活を選んでいます。
今回は、金利上昇局面において、改めてなぜ私が家を買わずに賃貸を選び続けるのか、その理由をまとめます。
「金利のある世界」がもたらす変動金利型住宅ローンへの影響
これまで長らく続いたゼロ金利・マイナス金利政策の下では、変動金利で住宅ローンを組むことが合理的とされてきました。しかし、政策金利が1%に引き上げられたことで、状況は変わりつつあります。
変動金利は一般的に短期プライムレートに連動するため、政策金利の引き上げは住宅ローンの適用金利の上昇に直結します。ニュースで報じられている通り、月々の返済額が数千円から数万円単位で増えるケースも少なくありません。
住宅ローンは数千万円単位の大きな借入です。わずかな金利上昇でも、総返済額には大きなインパクトを与えます。「金利が上がったら固定金利に借り換えればいい」という意見もありますが、固定金利は変動金利よりも先に上昇する傾向があるため、タイミングを見極めるのは非常に困難だと考えています。
なぜ私は家を買わないのか?総資産1億円でも賃貸を選ぶ理由
総資産が1億円を超えているので、現金で家を買うことも物理的には可能です。しかし、私は現在も賃貸マンションで母親と二人で暮らしています。
私が家を買わない最大の理由は、資金を「住宅」という流動性の低い資産に固定したくないからです。
数千万円を住宅の購入に充てるということは、その資金を株式やETFに投資して得られるはずだったリターン(機会損失)を手放すことを意味します。私のポートフォリオの主軸であるVT(全世界株式ETF)やVYM(高配当ETF)は、長期的に見れば住宅の資産価値向上を上回るリターンを生み出してきました。
また、住宅ローンを組むということは、レバレッジをかけて不動産投資をするのと同じです。金利上昇リスクを負いながら、数十年にわたって同じ場所に縛られることは、私の性格上あまり適していないと感じています。
資金の「流動性」確保こそが最強の生活防衛である
私はITエンジニアとして働いていますが、業界の変化は速く、いつ収入が途絶えたり、働く環境が変わったりするか分かりません。
そのような状況下において、資金の「流動性」を高く保つことは最強の生活防衛になります。
賃貸であれば、収入が減った時には家賃の安い部屋へ引っ越すことができますし、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に住む場所を変えられます。修繕積立金や固定資産税の支払い、給湯器の故障といった突発的な出費に悩まされることもありません。
金利上昇局面では、借金(住宅ローン)のコストは上がりますが、逆に持っている現金や投資資産の利回りは向上する傾向にあります。負債を持たず、流動性の高い資産を多く持つことが、変化の激しい時代を生き抜くための私なりの戦略です。
まとめ:金利上昇リスクを負わず、身軽に生きる戦略
政策金利の引き上げは、大きな借入をしている人にとっては逆風ですが、資産を形成し終えた人にとっては追い風にもなります。
- 変動金利の上昇は、住宅ローンを抱える家計の大きなリスクになる
- 資産を流動性の低い住宅に固定せず、株式や現金で持つことで機会損失を防ぐ
- 金利上昇リスクを負わず、状況に合わせて柔軟に動ける「賃貸」が私の性格に合っている
「持ち家か、賃貸か」に万人共通の正解はありませんが、金利のある世界が戻ってきた今、借金を負うことのリスクをもう一度冷静に評価する必要があると考えています。私の場合は、これからも身軽な賃貸暮らしを続けながら、配当収入を育てていく予定です。

