高配当投資で気をつけていること:罠銘柄と減配リスク

はじめに

年間約130万円の配当収入を得るために、高配当ETFや一部の個別株に投資をしています。配当金は非常に魅力的ですが、単に「利回りが高いもの」を買い集めればいいという単純なものではありません。私が長年の経験から、高配当投資において絶対に避けるようにしていること、気をつけていることをまとめます。

1. 異常な高利回り(罠銘柄)を避ける

株価の配当利回りは「1株あたりの配当金 ÷ 株価」で計算されます。つまり、利回りが高い理由は「配当金をたくさん出しているから」だけではなく、「業績悪化などで株価が暴落しているから」というケースが多々あります。

利回りが5%〜8%を超えるような銘柄は、市場から「この会社は将来危ない(減配するだろう)」と見放されて株価が下がっている「罠銘柄」である確率が高いです。私は基本的に、利回りが異常に高い個別銘柄には手を出さず、広く分散された高配当ETFをメインに据えることでこのリスクを回避しています。

2. タコ足配当のファンドを買わない

投資信託やETFの中には、利益が出ていないのに元本を取り崩して無理やり分配金を出している(いわゆるタコ足配当)商品があります。

目先の分配金は多く見えますが、実際には自分の資産が削られているだけです。私は購入前に必ず目論見書や運用報告書を確認し、分配金が企業の実体的な利益(配当金や利息)から支払われている健全なETFだけを選ぶようにしています。

3. セクター(業種)の偏りに注意する

高配当な銘柄は、金融、エネルギー、通信、不動産など特定のセクターに偏りがちです。高配当ETFを買っているつもりでも、中身を開けると銀行株ばかりだった、ということもあります。

もし特定の業界でショック(例えば金融危機)が起きた場合、一斉に減配されてしまい、配当収入が激減するリスクがあります。私は自作の資産管理ツールを使って、自分が保有しているETFの中身がどのセクターに偏っているかを定期的にチェックし、特定の業種に依存しすぎないように分散を心がけています。

4. 増配への期待値を持つ

現在の利回りだけでなく、「過去に配当を増やし続けている実績があるか(増配傾向)」も重視しています。

たとえば、私が保有している米国の高配当ETF(VYM)は、「高配当ETF」という分類でありながら、過去の長期的な実績を見るとしっかりと配当金を増やし続けているという特徴があります。

インフレ(物価上昇)が起きても、それに合わせて配当金が増えていけば、生活の実質的な購買力を保つことができます。そのため、目先の「異常な高利回り」だけを追うのではなく、「長期的に配当が成長していくか」という視点もあわせて持つようにしています。