国内ETF比率を高めたい理由:為替リスクと生活費のマッチング

はじめに

私の現在のアセットアロケーションは、国内ETFと米国ETFがほぼ40%ずつと同等になっています。しかし、今後の資産形成においては、国内ETF(特に高配当ETF)の比率を意識して高めていきたいと考えています。米国株一強と言われる中で、なぜあえて国内資産の比率を高めようとしているのか、その理由をまとめます。

為替リスクの大きさを実感した円安局面

ここ数年の急激な円安ドル高局面で、私の米国ETFの円建て評価額は大きく膨らみました。数字が増えるのは嬉しい反面、これは「自分が投資で成功したから」ではなく「単に為替が動いただけ」という現実も突きつけられました。

もしこれが逆回転して急激な円高になれば、株価が下がらなくても円建ての資産評価額は一気にしぼみます。1億円という資産規模になると、少しの為替変動で数百万円が動くため、米国資産だけに頼ることの恐怖を強く感じるようになりました。

生活費は「円」で支払っているという現実

私が国内ETFの比率を高めたい最大の理由は、私の生活基盤が日本にあり、生活費を日本円で支払っているからです。

米国ETFからの配当金はドルで支払われます。円安の時は恩恵が大きいですが、円高になれば手取りの円換算額は減ってしまいます。早期退職(FIRE)を視野に入れた時、生活費の基盤となる配当金が為替レートによって毎月上下するのは、精神衛生上あまりよろしくありません。

国内の企業から円で配当金を受け取れば、為替リスクを介さずにそのまま家賃や食費に充てることができます。

母親の扶養と将来のケア費用

私は独身で母親を扶養しています。将来的な介護費用や医療費なども、当然すべて日本円で必要になります。

資産が若いうちなら「リスクを取って米国株全力」でも良かったのですが、年齢を重ね、守るべきものや将来の確実な支出が見えてきた今、ポートフォリオのリスクを下げる(ボラティリティを抑える)時期に来ていると判断しました。

今後の方針

米国ETFを売却するわけではありませんが、受け取った配当金の再投資先や、毎月の新規積立分については、国内の高配当ETFを厚めに配分していく予定です。自作のスプレッドシートで為替の影響を除外した本来の利回りを計算しながら、徐々に円建て資産の厚みを作っていきます。