政策金利1%でインフレは止まる?月25万円のFIRE生活ラインへの影響シミュレーション

政策金利の引き上げは、物価上昇(インフレ)を抑制する効果があると期待されています。しかし、日々の買い物では依然として物価の高止まりを感じる場面が多くあります。

私は早期退職(FIRE)の前提となる生活費のベースラインを「月25万円(年間300万円)」に設定し、これを配当金で100%賄うことを目標にしています。

今回は、金利上昇とインフレが同時進行する中で、この「月25万円」という設定金額を引き上げるべきなのか、私のシミュレーションと見解をまとめます。

金利1%時代のインフレ率と生活費の推移予測

昨今の物価上昇により、食料品や日用品、電気代などの生活コストは確実に上がっています。これまで月25万円で収まっていた生活が、将来的には月27万円、30万円と必要になる可能性は十分にあります。

インフレは現金の価値を目減りさせます。もしインフレ率が年2%で推移した場合、現在の25万円の購買力を維持するには、10年後には約30万円が必要になる計算です。

一方で、政策金利が1%に引き上げられたことで、銀行に預けている現金(生活防衛資金など)にも少しずつ利息がつくようになりました。インフレによる生活費の増加と、預金利息の増加という2つの事象が同時に起きています。

月25万円のFIREラインは引き上げるべきか?

インフレを見越して、FIREの前提となる生活費ラインを最初から高く設定し直すべきでしょうか?

私の結論としては、現時点では「月25万円」という目標は変更せず、そのまま維持する方針です。理由は以下の通りです。

  1. インフレの波及には時間がかかる:全ての物価が一律に上がるわけではありません。工夫次第で生活費の上昇は抑えられます。
  2. 株式・ETFはインフレに強い:私の資産の大部分はVTやiSTOPIXなどの株式ETFです。企業の利益が物価上昇に伴って増えれば、長期的には株価や配当金もインフレに追随して成長する(インフレヘッジになる)と期待しています。
  3. 生活費のコントロール力:家や車を持たない賃貸暮らしのため、固定費の見直しがしやすく、生活費を抑えるコントロール権を自分が持っています。

シミュレーション:利息収入増 vs 物価上昇コスト

私はGoogleスプレッドシートを使って、様々なシミュレーションを行っています。

仮に月々の生活費がインフレで1万円(年間12万円)増えたとします。 一方で、安全資産として確保している現金約650万円に1%の金利がつけば、税引前で約6万5千円、税引後でも約5万円の利息収入が得られます。

さらに、総資産1億円のうちリスク資産(ETFなど)がインフレ率と同等の成長を見せてくれれば、資産全体の増価は生活費の増加分を十分にカバーできる計算になります。

つまり、極端なハイパーインフレが起きない限り、「資産運用によるリターン+預金利息」で「物価上昇によるコスト増」を吸収できる構造になっています。

まとめ:柔軟な生活費コントロールで乗り切るFIRE設計

金利のある世界でのインフレは、むやみに恐れる必要はありません。

  • インフレで生活費が上がるリスクはあるが、株式ETFの成長と預金利息で十分相殺できる見込みがある
  • FIREの前提となる「月25万円」の目標ラインは現時点で引き上げない
  • 重要なのは、家計の固定費を低く保ち、支出をコントロールする力を持っておくこと

外部環境がどう変わろうと、身の丈に合った生活を維持し、着実に資産を働かせることが、変化に強い生活設計の要だと考えています。これからもスプレッドシートで数字と向き合いながら、淡々と配当生活への準備を進めていきます。